COLUMN

社内コラム

第16回

代表取締役社長 多田 恵造

「ギャンブルについての考察」

 皆さんはギャンブルをやりますか?
 一切やらない方もいると思いますが、まわりを見渡しても殆どの方が何かしらギャンブル
をしている(またはした経験がある)様です。
  "ギャンブル" を辞書でしらべますと「金銭や品物などの財物を賭けて偶然性の要素が含
まれる勝負を行い、その勝負の結果によって賭けた財物のやりとりをおこなう行為の総称」
とあります。ここで、"偶然性の要素が含まれる勝負"と言うのが曲者であり、また魅力でも
あります。
 さて、ギャンブルの中で、特に身近なものの筆頭は「パチンコ」ではないでしょうか。
「パチンコ」は30兆円産業で、世界最大のギャンブル産業とも言われており、まさにギャ
ンブルの王様です。私も例に漏れず、大学時代は、学校帰りやバイト帰りにときどき(いや
毎日?)パチンコ屋に立ち寄っていました。特に夏は、安アパートにはクーラーも無く、涼
を求めて通い詰め、高い冷房代(?)を払っていました。

 次に、忘れてはならないのは「競馬」で
すね。ご承知の通り福島には、全国に10
ヶ所しかなく、東北では唯一のJRA福島
競馬場があります。ただ、私自身は4年ほ
ど前にダートコース拡幅工事をやらせて頂
いた時に一度だけ馬券を買っただけですが、
弊社の相談役は筋金入りの競馬マニアで、
一口馬主ではありますが、サラブレッドも
所有しています。
 あと思いつくのが「宝くじ」です。私は「ジャンボ宝くじ」を毎回欠かさず(それも大量
に)購入しており、億万長者を夢みております。
 ギャンブルと言うと問題があるかもしれませんが、投機的な「株取引」などもあります。
個人の取引では、昔は"投資家"と言われたごく限られた人たちがやっていただけと言う印象
がありましたが、今では誰でも手軽に株取引が出来る時代になりました。因みに私は、個別
株を少し保有しておりますが、殆ど売買はせず、投機的な取引はやっておりおりません。
 余談ですが、「入札」もある意味ギャンブルかもしれません。

 ギャンブルをやる理由・目的はストレス発散であったり、暇つぶしであったり、一攫千金
を狙ったりといろいろだと思います。 でも、やっぱり損をしたくてやっている人はいませ
んよね。
 
 さて、非常に前置きが長くなりましたが、ここからが本論です。ギャンブルを数学的(?)
に解析して、「必勝法」(若しくは「損をしない方法」)を考えてみたいと思います。
(↑と言いながら大したものではないのであまり期待しないでください。)
 まず、ギャンブルで大切なのは、なんと言っても"還元率"です。 所謂"賭博"と名の付く
ものには、必ずそれを仕切る"胴元"が存在し"寺銭"をもっていきます。つまり、単純に言え
ば、維持費や人件費とかを無視すれば"胴元"は必ず儲かり、ばくち打ちは必ず損をします。
(そう言えば、ある年代以上の方ならわかると思いますが、昔「木枯らし紋次郎」と言う時
代劇があり、長い楊枝をくわえた中村敦夫演じる紋次郎が博打で大儲けしても、その日の食
いぶちだけ残して、金を胴元に返していたシーンが子供ながらにかっこいいと感じました。)
 この還元率が高ければ高いほど損をする可能性が下がります。皆さんご承知でしょうが、
以下にそれぞれのおおよその還元率をワースト順に示します。

 @ 宝くじ  約50%
 A 競馬   約75%
 B パチンコ 約80〜90% (店舗やイベント等によって変動。)
 C 株取引  約100%   (取引手数料が必要。)

 一目瞭然ですが「宝くじ」は、確率的には絶対儲かりません。 "3千円で3億円の使い道
を1ヶ月だけ夢見れる(妄想できる?)権利" を買っているだけです。(もし、同じ還元率
であっても、価格100万円の宝くじで、2分の1の確率で150万が当たるとしても、誰
も買わないと思います。)それと、「宝くじ」が他のギャンブルと根本的に異なる点は、当
たりを予想出来ない、換言すれば偶然性の要素が全てという事です。験(げん)を担いで
"○○○の何番窓口から買う" とか言うのは全く関係ない話です。但し、ロトのように自分
で数字が選べるものは、統計的に選ばれにくい数字(日本では4とか9とか)を選ぶことで、
当たった時の当選金の期待値を多少上げる事は可能です。それでも「宝くじ」のプロなんて
聞いた事がありません。
 実は、これが重要で、 "運を天にまかせる" しかなく当たりを予想出来たり、確率を上げ
る余地が無いものに「必勝法」は存在しません。(超能力者とかなら出来るかも・・・)

                       「競馬」に関しては、還元率約75%で
                      あり、損をしないのは非常に厳しいです。
                      100円掛けて75円しか返って来ないと
                      ころを、せめて元を取り返す為には、13
                      3%以上のパフォーマンスが必要です。損
                      を覚悟で、娯楽として「競馬」を楽しむの
                      であれば良いのですが、「競馬」で儲け続
                      けるのは、理論上不可能です。ただ、はじ
                      めに書きました通り、弊社相談役が長年競
馬を研究しており、その成果としていろいろな"勝つ確立を上げる為の手法"を考案していま
すので、そのひとつをご紹介させて頂きます。
 これは、単勝の話ですが、「穴馬よりも本命の方が期待値が高くなる」と言うものです。
つまり、本命はオッズ以上に勝つ確率が高いというものです。これは、例えば勝つ可能性が
限りなくゼロに近い馬でも、その馬券がいろいろな思惑のもとで、その実力以上に買われて
いるからです。その最も顕著な例のひとつが "ハルウララ" です。絶対に勝てないにもかか
わらず、社会現象とまで言われるほど人気を集め、馬券がどんどん買われました。それによ
って "ハルウララ" が出走したレースで、実際の本命馬は、実力をはるかに超える配当とな
ったわけです。
 これ以外の手法(連勝のオッズも絡めた手法等)
も含め、過去のデータを元に統計的、数学的にいろ
いろな検証しております。
 またご存じの方も多いと思いますが"倍返し理論"
を応用する方法があります。これは、 "儲けたい金
額" を予め決めておいて、1番人気馬のオッズから
逆算して、"儲けたい金額"を総額で取れる分だけか
け続けるというものです。たとえば、全レースの一番人気馬のオッズが2倍だとして、10
0円儲けたければ、1レース目で100円掛けます。負けたら2レース目で200円、3レ
ース目で400円・・・ と勝つまで掛け続ければ、(計算して頂ければわかりますが)最
後は必ず100円儲かります。但し、この方法の難点は、莫大な資金が必要なのと、苦労の
割にはあまり儲からない事です。でもある意味絶対に儲かる「黄金の必勝法」かもしれませ
ん。

 「パチンコ」に関しては、還元率もほどほど良く、世に山ほど攻略法が出回っております
が、機種,店舗等あまりに条件が多様なので、今回は割愛させて頂きます。但し、「パチン
コ」の場合は、もし儲かったとしても、長時間かかっていたら、その分の労務費も勘案しな
ければなりません。個人差があると思いますが、何時間もパチンコをやっていると、多少儲
かっていても、疲労感と何とも言えない空しさを感じるのは私だけでしょうか。

 次に「株取引」ですが、投機的に考えた場合、一番有利なギャンブルかもしれません。最
近はインターネット専門の証券会社も多く、非常に取引手数料が安く、取引金額にもよりま
すが、ほぼ還元率100%に近いと言えるでしょう。それとギャンブルとして考えた場合の
魅力は、"信用取引"が可能な事です(資金の3倍の取引が可能)。これが「FX(外国為替
証拠金取引)」に至っては100倍ものレバレッジが可能なものまであります。資金が10
0万円しかなくても1億の取引が出来てしまいます。
 さて、株に関しても、山ほど本が出版されておりますが、私自身の過去の経験から学んだ
ものとしては、自分にとって身近な企業を何社か(多くても5社程度)選んで、ファンダメ
ンタルも気にしつつ、基本的にはテクニカル分析を駆使し、最初に決めた取引ルールを絶対
に崩さずに、粛々と取引する事をおすすめします。他のギャンブルでも同じですが、熱くな
ったら負けてしまいます。教訓としては「大きく儲けて、小さく損する」です。どうしても
欲に目がくらんで逆の事をやりがちになります。つまり、持っている株の値段がちょっと上
がると、慌てて売ってしまい、その後も大きく株価を上げて悔しい思いをしたり、逆に下が
りだしても、 "損はしたくないし、そのうち戻すだろう" と考えて持ち続け、どんどん株価
が下がり、所謂 "塩漬け" にしてしまう場合がよくあります。
 株は"全世界のプレーヤーと勝負"と言えますが、最後は、如何に冷静でいられるかと言う
"自分との勝負" だと思います。(数学的解析からいつの間にか精神論になってしまいまし
た。)
 思いつくままにだらだらと書いてしまいましたが、お付き合い頂きありがとうございまし
た。
最後に、全てのギャンブルにおいて絶対負けない方法を一つだけ・・・  それはギャンブ
ルをやらない事です。 おあとがよろしい様で!!

本内容は、(社)福島県建設業協会機関誌「福建」平成20年1月号に
寄稿した内容を、一部訂正、加筆したものです。

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