スピンバック工法

回転式高圧洗浄吸引システム(スピンバック工法)

1,工 法 の 説 明

 スピンバック洗浄機は、15MPaの圧力による高圧噴射を毎分1000回転前後で回転させるため、本体内部でサイクロンジェット噴射を可能にし、表面から 2cmの離隔で全周360度方向より洗浄するため、通常の高圧洗浄に比べ洗浄効果がかなり高まります。
 また、洗浄水は、3方向から吸引することにより効率よく排水し、周辺に飛散させることはありません。
 この吸引システムの採用により、目地やクラックに入り込んだ放射性物質も排出され、除染効果をさらに高めることができます。
 一日の施工能力は平面除染で500m2、道路部の舗装面除染は300m2行うことができます。
 また、壁面除染等のミニターボでも200m2の施工を可能としています。

2,平 面 除 染 状 況

3,道 路 除 染 状 況

4,ミ ニ タ ー ボ 除 染 状 況

↓ミニターボを使用することにより壁面の除染も施工する事が出来ます↓

5,住 宅 等 小 規 模 除 染 状 況

6,排 水 処 理 状 況

排水処理については、吸引車からの濁水を攪拌タンクに移送し凝集剤により分離させ、フィルターを使用してフロッグを取り除いて排水します。排水基準値については、現在0~10Bq/Kg程度で排水可能な処理プラントとしております。強力吸引車内に残った土砂等は、その場でフレコンパック、麻袋等に保管します。
 大規模な洗浄除染には、沈殿タンク等を用いたプラント設備とし、汚染度のフレコンパックへの詰込は小型バックホーを使用いたします。

7,回転式高圧洗浄吸引システムによる除染結果

線量測定 スピンバック洗浄圧力 15Mp
表面除染(As)往復施工
測定位置 1cm
項目 除染前 除染後 低減率
測点-1 2300cpm 323cpm 86.0%
測点-2 1530cpm 240cpm 84.3%
測点-3 1030cpm 200cpm 80.6%
線量測定 ミニターボ洗浄圧力 10Mp以下
Co擁壁表面除染
測定位置 1cm
項目 除染前 除染後 低減率
806cpm 230cpm 71.5%
沈殿時間 Cs134 Cs137 Cs計 判定基準値 放流判定 透明度 水質PH
処理前 1273Bq 2014Bq 3287Bq 43.6 × 濁り 7.2
処理後 10分 11.2Bq 19.5Bq 30.7Bq 0.4 透明 7.1
20分 ND ND ND 透明 7.2

※判定基準はCs134/60+Cs137/90≦1

スピンバック カタログ